篠井富屋連峰(栃木) 妙見山(330m)、矢倉山(409m) 2022年1月22日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 12:34 駐車箇所−−12:49 廃林道を離れる−−13:00 妙見山−−13:09 廃林道−−13:22 送電線巡視路入口−−13:24 送電鉄塔No.12を掠める−−13:44 送電鉄塔No.11−−14:02 矢倉山−−14:11 廃道−−14:22 廃道を離れる−−14:27 廃林道−−14:31 駐車箇所

場所栃木県宇都宮市
年月日2022年1月22日 日帰り
天候快晴
山行種類藪山
交通手段マイカー
駐車場林道脇に駐車余地あり
登山道の有無送電線巡視路以外は無し
籔の有無竹、灌木藪あり
危険個所の有無無し
山頂の展望どちらの山も良くない
GPSトラックログ
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コメント妙見山と矢倉山に挟まれた沢にかかる砂防ダムから周回。砂防ダムから南へ延びる林道を歩き、標高260m付近で藪っぽい斜面に取り付き妙見山へ。妙見山は登山道は無く山頂周辺及び西へ続く尾根とも灌木藪が濃く歩きにくいため、山頂から南南西に下って最短で廃林道に出るのがいい。廃林道を辿ると送電線巡視路が出てくるのでこれを使って矢倉山〜高舘山を結ぶ尾根まで北上。No.11送電鉄塔付近は藪があるが360m峰を越えた先は藪は無く歩きやすい。なお、この尾根には登山道は無い。矢倉山から先は東尾根を下ったが藪っぽく、標高340m付近で廃道に出会い標高280m付近まで廃道を辿ったが、起点より北側に行き過ぎだったので尾根を越えて砂防ダムから奥に延びる廃林道に降り立って駐車箇所に戻った




砂防ダム手前に駐車。舗装はここまで 砂防ダム
妙見山直下を通る林道の入口 林道名は妙見線。そのままだ
最初はまともな林道だが進むに従って徐々に廃道化 標高260m付近で斜面突入
標高280m付近 標高300m付近
妙見山山頂。かなり藪っぽく道は存在しない 久しぶりに見たQZWリボン
尾根を西進するが藪が濃く難儀する 尾根南直下の廃林道に転進したのは大正解だった
送電線巡視路標識登場 廃林道から送電線巡視路に入る
東側に送電鉄塔あり 巡視路は妙見山西尾根を越えて北へ下る
巡視路は藪っぽい箇所もあるが概ね良好 朽ちかけた橋
倒木は下向きの枝だけ払ってあった いつの間にか腕時計のリセットがかかっていた
矢倉山西尾根で送電鉄塔登場 送電鉄塔から尾根を東へ。最初だけ藪っぽい
送電鉄塔付近で地形図のコピーが落ちていた 360m峰付近
ネズコではなくアスナロだった 標高360m付近
標高390m付近 矢倉山山頂
唯一の山頂標識は傾いていた 東へと下る
目印 目印
標高370m付近。藪っぽい 標高340m付近で廃道登場
標高310m付近。まだ廃道を歩いている ここも廃道上
標高280m付近で廃道を離れて南下開始 最初の沢。この沢を下っても起点に戻れたはず
南側の尾根をトラバース気味に登る 尾根のてっぺんから先は藪が濃くなる
尾根南側を下る 廃林道が登場しさらに下る
砂防ダムに続く廃林道に出た 砂防ダム
砂防ダム 駐車箇所到着


・妙見山は山梨に同名の山があったはずだ。矢倉山は神奈川か伊豆にあったような気がするが、地形図で調べたら神奈川の箱根北側にあったのは矢倉岳であった。

・これら2つの山は高舘山を介して尾根でつながっているのでそれら3山を周回も可能だろうが、林道が近くまで来ている高舘山は単独で登ったので今回は割愛し、2つだけを登ればいい。

・妙見山については山頂東〜南を巻くように実線が描かれているのでこの道を利用するのが一番簡単に思えた。一方の矢倉山はどこが最短ルートか悩んだが、妙見山に向かって廃林道を歩いている際に、高舘山東斜面を横断する送電線の巡視路を利用して、妙見山から西に延びる尾根から矢倉山から西に延びる尾根へと高舘山を介さずにトラバースできると気付き、急遽2つの山をつなげて周回することにした。起点は妙見山への林道入口の砂防ダムだ。ここまでは舗装道路で、砂防ダムより先は廃林道の気配が濃い林道である。

・妙見山へ登る林道は途中から明らかに廃道化しており、砂防ダムで車を置いて正解だった。どこかで林道を離れて山頂へ向かう必要があるが、いやらしいことに林道付近の斜面の藪は濃く、取り付こうという気にさせる場所がなかなか現れない。おそらく南斜面ほど藪が濃いと予想され、できれば山頂の南側に回り込む前に斜面に取り付いて北斜面を登りたいところだ。

・林道を緩やかに登っていくと標高が低い場所より徐々に藪が薄まってきて、完全に藪が無いわけではないが許容できる程度の植生の濃さになり意を決して斜面に取り付く。日当たりの悪い植林でもこれだけ藪っぽいのは篠井富屋連峰の大きな特徴だ。

・斜面の数か所を横方向に廃林道が横断。おそらく植林した際に造成した古い道だろうが、今は完全に藪に埋もれてしまっていて道としての利用価値は無いので無視して上を目指す。そこそこ藪が薄く先が見通せるのはありがたく、できだけ藪が薄い個所を選んで登っていく。

・これまでのパターンは標高が上がるほど藪が薄くなっていったのだが、妙見山ではそれが当てはまらず山頂近くになって灌木藪が増えてきた。登山道は全く無し。もしかしたら高舘山方面から道があるかもしれないと思ったが、平坦な山頂部で妙見山の山頂標識が登場した場所でも道は全くなく藪に覆われていた。篠井富屋連峰の山の中でこれほど藪っぽいのは初めてだった。当然ながら山頂の展望は皆無で、藪が濃いので高舘山方面に延びる緩やかな太い尾根のつながりは目で見て分からない状態だった。そんな山頂でも手製の山頂標識が2つあり登山者がいることを示していた。そして久しぶりにQZWリボンを発見。比較的最近に登ったようだ。

・仕方がないので方磁石で西を確認して藪の中を進み始めたが、ふと思いついた。この藪尾根を進むよりも南直下にあるはずの廃林道を進んだ方がずっと楽なのではないか? 廃林道と言っても道形は残って藪が周囲より薄いのが普通のパターンであり、ここでもその可能性はあるだろう。

・尾根を外れて適当に左(南)へと緩やかに下ると僅かな距離で廃林道に飛び出した。予想通りこちらの方は格段に藪が薄くて歩きやすく、これなら往路も山頂直下まで廃林道を歩いても良かったかもしれない。

・このまま廃林道を西へと進むと送電線巡視路入口の標識が登場し、僅かに右奥に巨大な送電鉄塔が登場。福島原発の電力を首都圏に送電するためのものだ。この送電線が矢倉山西尾根を越えており、そこに送電鉄塔が建っているはずで、概ね送電線に沿って巡視路があるはずだと予想しているが、果たしてどうだろうか。まさか高舘山まで登らされることはないだろうな。

・巡視路は送電鉄塔からは登りではなく下りで、逆に言えば登り返す必要があるということ。巡回する作業者の労力を考えてそれほど大きなアップダウンは無いような道の付け方をしているとは思うが、全くアップダウンなしとはいかないだろう。途中には尾根が張り出しているし。

・巡視路は一応の手入れはされているようだが、最近手が入った気配は感じられなかった。倒木が横たわっているが地面を向いた枝だけ切られていたりと最低限のメンテナンスを行っているように思えた。それでも藪が無いので大助かり。しかも予想通りに大幅に標高をアップダウンさせられることも無かったので、尾根通しで高舘山経由よりずっと省力化できた。

・次の送電鉄塔がある尾根が矢倉山から西に延びる尾根で、鉄塔の番号はNo.11だった。ちなみに最初に見た鉄塔はNo.12であった。巡視路は尾根を越えてなおも北上するのでここで別れて尾根を東に進む。

・送電鉄塔付近のみ少し灌木藪があったが、妙見山の尾根と違って藪は薄く歩きやすかった。だがこちらの尾根にも登山道は無く、妙見山、矢倉山とも篠井富屋連峰にありながらあまり登られていないようであった。

・360m峰付近で地形図のコピーが落ちているのを発見。私の場合は国土地理院の電子地図を印刷しているが、落ちていたのは紙の地形図をコピーしたもので、2.5万図の「大沢」の一部だった。しかしこの地図の範囲に矢倉山は含まれておらず、おそらく落ちていた地図の範囲から歩いてきたか、逆にそちら方面へ歩く予定だったのだろう。後者の場合、落とした本人は無事に目的地に行きついただろうか?

・ほどなく矢倉山山頂に到着。ここも藪は薄いが周囲は樹林に覆われて展望は無い。傾いた手製の山頂標識あり。やはり山頂付近には道は見られなかった。

・帰りは矢倉山から東に延びる尾根を下り砂防ダム付近に達する尾根を下りたいところだが、最後は尾根が細かく分岐するので正確に辿れるか自信はない。まあ、外すとしたら南側に外して砂防ダムにそそぐ沢沿いの廃林道に出るようにするのがいいだろう。北側にずれると遠回りして車に戻ることになる。

・標高370m付近は藪っぽくなるが、標高340m付近で廃道を発見。このまま尾根上を通っている可能性が高いので辿ってみることに。道はそこそこ明瞭であるが最近歩いた形跡は全く無しで、ずいぶん前から廃道化しているようだ。部分的には参道のように大きくへこんだ場所もあり、昔は立派な道だったことがうかがわれる。

・廃道は数か所で分岐があるが全て右を選択。進行方向は全体的に真東よりやや北にずれているようだからだ。下りでは方位磁石で常に進行方向は確認しており、どうも北寄りにずれている公算が高い。

・よって途中で廃道を離れて南へ向かうことに。おそらく尾根一本分くらい北にいるはずなので、このまま下っても廃林道が無い谷があり、その先の尾根を越えないと廃林道が現れないだろう。

・藪が薄い斜面を下って谷底に到着。やはり廃林道は無く水量のごく少ない小さな沢があるだけ。簡単に対岸に渡り、藪が薄いルートで左にトラバース気味に尾根を上がり、尾根を越えて南へ下ると灌木藪が登場。でも下りなので大きな障害にはならない。

・斜面を下っていくと斜めに下る廃林道に遭遇したのでそれを下ると予想通り沢沿いの廃林道に到着。ただし、これが起点の砂防ダムから奥へと延びる廃林道であるかどうかはまだ確証は持てない。地形図に記載されていない廃林道もあるだろうから、この廃林道は別のものかもしれない。

・廃林道を下っていくと徐々に谷が広がって里が近いことが分かる。やがて右手には柵が登場し砂防堰堤があった! 最後は大正解であった。

・今回のルートは2つの山に同時に登ることになったので周回したが、送電線巡視路を絡めて効率的にできたと思う。でもどうせ周回するなら高舘山も含めて3山でやるのがさらに効率的だろう。ただし、道が無い区間が長いのがいやらしいところだが。

 

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